総平均法による取得単価の計算
暗号資産(仮想通貨)の売却益・交換益は原則として雑所得に分類され、取得単価の計算方法には 総平均法(法定・届出不要)と移動平均法(要届出)があります。本ツールは法定の総平均法を採用しています。
総平均法は本来暦年ごとに計算し、年末の残数量と簿価を翌年へ繰り越します。 そのため、複数年にわたって保有している場合は、保有開始年から最新年まで順に繰越計算を行うことで、現在の取得単価に近い金額を概算できます。 本ツールはこの繰越計算を自動で行います。
対象とするCSVファイル
| ファイル | 内容 | 扱い |
|---|---|---|
| TradeHistory | 取引所の現物約定履歴 | 計算対象 |
| Lightning_TradeHistory | Lightning(FX・先物) | 対象外 |
| CollateralHistory | 証拠金の入出金・損益 | 対象外 |
| ConversionHistory | 販売所・かんたん積立 | 対象外 |
FX・証拠金取引の損益は現物の取得単価とは別区分のため、本ツールでは集計しません。 販売所・かんたん積立(ConversionHistory)での取得は、CSVに円換算の時価情報が十分に含まれないため対象外としています。 これらの取引がある場合は、結果画面の保有数量・現在価格を手動で修正するか、別途加算してください。
よくある質問
アップロードしたCSVはサーバーに保存されますか?
いいえ。CSVファイルの読み込みと計算はすべてお使いのブラウザ内(JavaScript)で完結します。ファイルがサーバーへ送信・保存されることはありません。通信が発生するのは、各通貨の現在価格をCoinGeckoから取得するときだけです。
どのCSVファイルを使いますか?
bitFlyerの取引履歴のうち「TradeHistory(取引所の現物約定履歴)」のみを計算に使用します。Lightning_TradeHistory(FX/先物)・CollateralHistory(証拠金)・ConversionHistory(販売所・かんたん積立)は現物の取得単価計算の対象外のため、アップロードしても集計には含めません。
総平均法はどのように計算していますか?
暦年(1〜12月)ごとに「(前年からの繰越簿価+当年の取得価額合計)÷(前年からの繰越数量+当年の取得数量)」で平均取得単価を求め、年末の残数量と簿価を翌年へ繰り越します。これを保有開始年から最新年まで繰り返し、現在の取得単価を確定します。全期間を単純に1回平均する方法より法定の計算に忠実です。
含み損益はどう計算されますか?
「(現在価格 − 取得単価)× 現在の保有数量」で計算します。これは未実現の評価損益であり、実際に売却して初めて確定する損益の概算です。売却時には別途、売却手数料や他の取引も考慮した申告が必要です。
どの取引種別を集計に使いますか?
TradeHistoryのうち、保有数量を増やす「買い・預入・受取・ステーキング報酬」を取得、保有数量を減らす「売り・外部送付・支払」を処分として総平均法に取り込みます。入金・出金・手数料(円のみの行)は保有数量に影響しないため除外します。買いは円の支払額(+購入手数料)を取得原価とし、預入・受取・ステーキング報酬はその時点の対円レート×数量を取得原価とします。
預入(外部ウォレットからの入庫)の取得単価はどう扱われますか?
本来の取得原価(他所で買った時の価格)はCSVに含まれないため、預入時点の時価(CSVの「通貨1の対円レート」×数量)を取得原価として概算します。実際の取得原価と異なる場合は、結果画面の取得単価を手動で修正してください。
計算結果が実際の残高と合いません。なぜですか?
本ツールはTradeHistory(取引所現物)のみを対象としているため、販売所・かんたん積立での購入、Lightningでの現物取引などがあると、保有数量や取得単価が実際とズレます。預入・外部送付・支払は集計に含めますが、預入の取得原価は預入時の時価で概算しています。結果画面の保有数量・現在価格・取得単価は手動で修正できますので、実態に合わせて調整してください。